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【VRIO分析】市場における自社の優位性を分析する際に有効なフレームワーク

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「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という孫子の有名な言葉があります。

敵と味方の情勢をよく知って戦えば、何度戦っても敗れることはないという意味ですが、この言葉はビジネスにおいてもよく活用されます。

しかし、敵(=市場や競合)の分析はよくするが、味方(=自社)の分析はおろそかになる・分析方法がわからないといった悩みはあるとかと思います。

そんなときにオススメのフレームワークが「VRIO分析」です。

VRIO分析とは経営学者のバーニー氏が提唱した理論であり、経営資源に基づく競合優位性の分析に用いられます。

  • Value(経済価値)
  • Rarity(希少性)
  • Imitability(模倣困難性)
  • Organization(組織)

上記の4つの単語の頭文字を組み合わせた言葉です。

順番に解説していきます。

Value(経済価値)

企業の有する経営資源が「経済的な価値」があるかという要素、つまり自社の商品・サービスが外部環境(顧客)に必要とされているかということです。

Rarity(希少性)

市場において商品・サービスが希少性があるかという要素、つまり市場で不足している状態であれば希少性が高いと言えます。

Imitability(模倣困難性)

商品・サービスを簡単に真似されやすいか、されにくいかという要素で、独自技術・ノウハウを持っている商品・サービスは模倣困難性が高いと言えます。

Organization(組織)

商品・サービスを組織的に管理されているかという要素、つまり属人化されておらず組織的に共有ができており、活用できる組織体制が整っているのかということです。

 

これら4つの要素は上から順番に分析することが大事であり、その分析結果で持続的かつ優位に事業を進めることが出来るのかという指標になります。

 

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VRIO分析の結果により、自社の商品・サービスが4つの要素を備えているか、または備えていなければ何を付け加えれば要素を満たせば良いのかという視点で考えていけば事業戦略を立てる際の大きなヒントになるのではないでしょうか。